「静」と「動」の間で、記憶に残るMVを作りたい


インタビュー 紅花もち|子育てをしながら映像制作を続けるクリエイター
子育てをしながら映像制作を続けるクリエイター
「紅花もち」と申します。現在は1歳のお子さんを育てながら、映像制作や動画編集を行っています。
主に After Effects を使用し、「歌ってみたMV」や配信待機画面を中心に制作しています。
「在宅でできる仕事」を探したことが始まり
映像制作を始めたきっかけは、在宅でできる仕事を探していたことでした。
ハローワークで動画編集講座を見つけ、そこで初めて Adobe ソフトに触れたそうです。
その後は Udemy、YouTube、書籍などを活用しながら独学で学び続けてきました。
「静」と「動」のコントラストを意識
「音ハメ」が好きで、歌詞の入りやリズムに合わせてモーションを制作しています。
感情が高まる場面ではスタイリッシュな動きやノイズ演出を入れ、切ない場面ではあえてゆっくりとした動きにすることで、余韻を残すよう意識しているそうです。
「良すぎて記憶が飛ぶ」作品を作りたい
紅花もちさんは、素晴らしい作品に出会った時、
「良すぎて“良かった”しか覚えていない」
という衝撃を受けることがあるそうです。
だからこそ、自分もそんな風に、見た人の記憶を奪ってしまうような作品を作れたら最高だと語っていました。
まずは「メロディ」から
最初に意識するのは「メロディ」。
曲を聴きながら、「この曲にはどんなフォントや色が合うだろう」と考え、
映像全体の雰囲気を作っていくそうです。
世界観を固めてから動かす
まずは参考動画をたくさん見て、メモを取りながら全体構成を考えます。
その後 Illustrator を使って、配置や配色を整理。After Effects だけでは全体像を把握しづらいため、
先に Illustrator で世界観を固めることを大切にしているそうです。
最後に After Effects 上で歌詞やモーションを配置し、
細かな動きを調整しながら完成へと仕上げていきます。
作品に関わる全ての人へのリスペクト
紅花もちさんは、MV制作において最も大切なのは「リスペクト」だと話します。
楽曲制作者様、イラストレーター様、そして完成作品を見る視聴者の方々。
そのすべてに敬意を持ちながら、原曲やイラストの魅力を損なわない映像を作りたいと考えているそうです。
『Sweet Devil』と『神っぽいな』
最も印象に残っている作品は、初めて制作した『Sweet Devil』。
大好きなイラストレーターさんにイラストを描いていただけたこともあり、制作自体がとても楽しかったそうです。
ただその一方で、「可愛い系」の演出に苦戦した経験でもあり、
それ以降たくさんの可愛い系MVを見て研究するようになったと語っています。

また、代表作として挙げたのは赤絲ぷるふさんの『神っぽいな』。
スタイリッシュな動きやグリッジ演出を作るのがとても楽しく、「違う……違う……」と
1フレーム単位で修正を繰り返しながら完成させた思い出深い作品だそうです。
「スタイリッシュ系」をもっと極めたい
今後は「スタイリッシュ系」の表現をさらに磨き、自分の得意ジャンルとして確立したいとのこと。
また、以前苦戦した「可愛い系」のMVにも再挑戦し、表現の幅を広げていきたいと考えています。
一番の敵は“画面酔い”
技術不足というよりも、かなり画面酔いしやすい体質のため、
激しいカメラワークや3D空間演出は現在苦戦中とのこと。
そのため、今は無理をせず、
自分の得意な演出方法を活かしながら制作を続けています。
とにかく「たくさん見る」こと
MVだけでなく、アニメやCMなど様々な映像作品を見ることで、
表現の引き出しが増えていくと紅花もちさんは話します。
気に入った映像は再生リストなどに保存しておくのがおすすめとのこと。
また、After Effects は非常にメモリを使うソフトなので、
「RAMは積めるだけ積んでください!」
と、かなり本気のアドバイスもいただきました。





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